チューリップ
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ひゃああ、エゲレスからお客さまでございます。当ブログを見て「そんなに富山の魚がおいしいのなら」とはるばるお越しのサッカーフーリガン夫君(ごひいきはトッテナム・ホットスパーズ! 渋いでしょ)と、それを温かく見守る奥様のお2人であります。
トッテナムファンには、とっておきのお店を、ということで私の独断と偏見にもとづく富山1のお鮨屋さんでランチをいただきましょう、とご案内いたしました。富山の鮨は、その素材のすばらしさゆえでしょうか、鮨飯の上に刺身を載せただけの「刺身寿司」だ、と不満を漏らす方もいらっしゃいます。しかし、このお店は断じてそうではなく、ていねいにていねいに一つ一つのお鮨を握ってくれます。ご夫婦も満足していただけた様子で何よりでございました。
ついでに、「夜になったらホタルイカをすくいに行かない?」と誘ったところ、「ぜひ行きたい」とうれしいお言葉。しかし、夜の帳の下りるころ、時差ボケのため、そのままユルんでしまわれ、神秘の光をお見せできなかったのは大変残念なことでした。私は行く気マンマンだったので、一人で海に行きました。
おや、気が付くと、車の中にはなぜかエサと竿があるじゃあーりませんか。そうなっては仕方ないと、平日にも関わらず夜釣りを決め込むと、やはり気合が入ってたんですかなあ、立派なカレイがビャビャーンと上がってしまいました。どうする、深夜のカレイ。零時過ぎにウロコを取って中味を出して、というのはさすがに気が引け、そうだ、この手があった、と叩いたのは行きつけの活魚店の扉。「生きてるカレイ、いる?」と差し出すと、「ややや、これはありがたいことです」と大喜びで引き取ってくれました。なんだかベテラン釣り師みたい。なんとも多彩にしてダイナミックな春の1日でした。
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海外からメールが来まして。今どき当たり前なんですが、差出人が在ケニア・サバンナのマサイなんですな。これは初めてですなあ。ウシ追いの合間にニセアカシアの木の下で携帯で打ったんでしょうなあ。マサイの間で携帯が普及しているのは先日「ウルルン滞在記」で見てましたの。でも実際メールをいただくと、いやあ、感慨がありますなあ。
一昔前に近未来的、SF的に語られたことが現実になってるのをまざまざと印象づけられましたのです。まさにグローバル化、ネット社会ですなあ・・・。
このマサイ、六本木ヒルズの屋上と東京タワーの展望台でお互いが見えるか、という実験をテレビでやってた人でご覧になった方もいるかもしれませんな。メールの内容は「また、ああいう仕事があったら連絡をください。マサイご用命の際は、ご指名ください」などということで、ようするに「営業」ですな。ソバヤ・ソバーヤ! アレモソバーヤ!コレモソバーヤ!アシェーオレン!コーシチャオレン!
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長崎県内をいろいろ訪ねました。ハウステンボスなど、上から見ると日本ではないようでなかなかのもんですなあ。
しかし、最も印象深かったのは、崎戸の廃虚群であります。昔の炭鉱関連施設がそこかしこに残っていまして、労働者用のアパートや坑内エレベーターの巻き上げ施設の跡、教会とおぼしき屋根の落ちた煉瓦造りの建物などを見ることができます。
周りはきれいな青い海と空が一面に広がっていまして、その風景の中で、つたの絡まる廃虚は実によく溶け合っています。ただ、廃虚そのものに近寄ると、昼でも怖いですなあ。幽霊でも出そうですなあ。蛇もいそうだし。
そういう肝試し的なところが惹き付けるんですかな、たくさんの見物客がきてました。ただ私有地ですから無闇に入るといけませんね。もしかすると近い将来、自由に見ることは出来なくなるかもしれません。ハウステンボスに行くのもいいけど、無常感を味わいたい方には、こちらもお勧めです。
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前回に引き続き、立山連峰の入り口をうろついた話です。さて、今回の目的のもうひとつは、日本で最高地点にある温泉につかる、というもの。
立山観光の拠点の一つである、室堂(むろどう)バスターミナルから、歩いて15分ほど。直線距離にすると100㍍くらいなんですが、アップダウンがあります。2時間前には、海抜0㍍付近で寝ていたんですからな。一気に2450㍍まで登って歩くと、けっこう息が切れます。
すると、ありましたな。「みくりが池温泉」。宿泊施設ですが、お風呂だけも入れます。入湯料は600円。入湯記念に、コースターをくれるのがうれしいですな。ほかにコインロッカー代で100円かかりますが、そんな不満も消えてしまいます。
風呂の入り口には「雲上の温泉」の暖簾がかかり、挑戦気分を盛り上げてくれます。くぐると、脱ぎ散らかされたスリッパはゼロ。なんと独り占めであります。午前10時だから当たり前か。
湯殿は10畳くらい。硫黄のにおいの漂う、白色濁り湯です。身を沈めると、おお、やや熱めの適温にして滑らかな肌触り。思わず「ううーっ」とうめいてしまいますな。体を触っていると、肌がみるみる滑らかになっていくのがわかります。鮫肌があっというまにイルカ肌に。実はイルカって結構ざらざらしてるよね、などとつまらぬことを考えつつ、今、まさに日本最高地、いや世界最高地かもしれない温泉を独占していることに、妙に興奮してしまう私なのでした。
湯当たり寸前まで堪能して、へろへろ状態での帰り道がきつかったのは言うまでもありません。ほどほどがよいようです。
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富山での単身生活も落ち着いてきまして、ある休日、目が覚めて「そうだ。山に登ろう」と思い立ちました。立山連峰の主峰の数々を間近に仰ぎ見る標高2450㍍のパノラマ観光スポット、室堂(むろどう)を訪ねようと考えた訳です。
富山市内から車で40分。富山地方鉄道の立山駅に着きます。マイカーはここまで。環境に対する配慮はなかなかのものであります。ここから、ケーブルカーで一気に美女平まで登り、そこからバスで50分。往復料金は4000円を超えまして、まあ、そんなもんですかなあ。駐車場代は無料だし。
途中、うとうとして気付いたら、雲の上に出ておりました。思わず「そばじょうちゅうう、うんかいー」とつぶやいてしまうのは、私だけではありますまい。どんより曇っていた下界とは裏腹に、雲上界は雲一つないピーカンであります。雲の上に出たのだから当たり前か。目覚めて2時間でここにいるのが信じられません。ここが日本か、というような雲上の大パノラマが目の前に広がっています。
「いい景色。あたしがここにいること自体信じられない」と、ツアーのおじいちゃんやおばあちゃんたちが口々に興奮して話しています。いやいや、もうしばらくすれば、みなさんもっと上に行きますから大丈夫。
「玉殿の湧き水」という清水があり、かねて用意の空のペットボトルに詰めました。この水でコーヒーを沸かしてみようというのが、今回の目的のひとつ。そして、もう一つは、日本最高地の温泉に入ることであります。
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ヌビア砂漠はアフリカ、スーダン北東部に広がる砂漠といいますか、土漠といいますか、荒涼とした広大な土地ですが、鉄道が通っています。
首都ハルツームから150キロほど北に行きますと、カブシアという小さな停車場があり、ここで下車してしまったのは、古代黒人王朝の遺跡を見ようと思ったからでした。
目指すピラミッドは、駅から20キロほど。かなたにかすんで見えます。駅以外、なーんにもないところですから、歩いていくしかない。砂嵐にまかれるわ、蛇は出そうだわ、疲れて下を向いて歩いているうち自然に環を描いて歩いているわ、まあ、無謀でしたなあ。若気の至り。
無謀といえば、下車自体、無謀でした。当時、週に2本しか列車はなかった。一度降りたら、そう、数日待たねばならないという…。その間、朝昼晩、食べていたのはフール(豆)でした。駅のそばにあったただ1軒の食堂(?)。料理は豆だけ。煮ただけ。金時豆に似たぐちゃぐちゃを、テーブルの塩と唐辛子で好みの味にして、種無しパンと食べる。「ええーい、バカにするんじゃねえ!」…しかたないですよ、「フール」だもん。ちゃんちゃん。
今宵はソラマメ。豆類を食べると当時を鮮やかに思い出します。五月の宵の冷気が肌に心地よく感じるのは、アルコールによる火照りだけではありますまいて…。
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ウ○コを食べたことがありますか。ないよなあ。私だってありません。だけど、近いものなら・・・。
東アフリカで「トゥンボ」というと「腹」。複数形の「マトゥンボ」となると、「内臓」の意味になります。主にヤギを使いますが、これを煮たり焼いたりして食べる。また、腸をブツ切りにして胃袋に詰めた「ハギス」のような食べ方もある。
問題は、この腸にあります。
ケニア・ナイロビ市内。ホテル併設の人気焼肉店「サグレット」は夕方にもなれば満席の賑わい。中庭にしつらえられた巨大な肉焼き場では、炭火の上で、岩塩をまぶされたヤギや鶏などが盛大な煙を上げている。客は自分で肉塊を指定して焼いてもらうのだ。
冷たいビールに焼肉は最高であります。さて、そこに頼んでおいたマトゥンボがやってきた。小腸は熱を加えると、ずいぶん細いものになりますね。これが、あまり掃除していないらしい。というより、そのまま調理してしまうみたい。その場でウェイターが細切れにしたそれは、中心部に黒いものが詰まっているように見える。ちょうどひと口大だ。
口に放り込むと、しこしこした歯ざわりに加えて、ちょっと植物性の繊維を感じる。味は、岩塩だけではない、別の有機的な塩気を感じる。これが、ヤギのウ○コ、もしくはその一歩手前の腸の内容物の味わいであります。別に気になりませんことよ。
「ねえ、ウ○コって、いつからウ○コなんだろうね」「体の外に出たらウ○コだよね」「でも直腸の末端部まできていたら、実質的にウ○コと変わらないよね」「これはどうかね」「草食動物の腸は長いから。これはかなり胃側の方だから」「うーん、微妙だねえ」「臭いはないね」「うん、ないない」
belowな話と受け止められた方のために、写真は、さらし独活のひと鉢です。清浄な香りと爽やかな食感は、本日の話題とは、まさに正反対のものでございましょう。
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ポルトガルの田舎町をテクテクと歩いていると、何やら店先に置いたドラム缶の筒切りをコンロ代わりに炭火焼きをしている。これがイワシだったんですなあ。塩焼き。思わず注文してしまったのも無理はないことでしょう。レモンを垂らしていただくと、うーん、まあまあかな。
異国でこういうものをついありがたがってしまうのは悪い癖です。まず焼き過ぎだし、脂も乗っていない。だいたい醤油がないとねえ。かわいそうなポルトガルの方々。こういう時、懐から醤油の小瓶を取り出して、得意そうに掛けたり、地元の人に味見をさせたりする人がいますが、これはいけません。大げさに驚いたり、旨がったりするのは単にホスピタリティでありまして、客あしらいのひとつです。だいたい、もし、本当に「ウマーい」と思ったら、かわいそうでしょ。その後食べることができないんだから。蛇の生殺しはいけません。
魚偏に「弱い」と書くくらいで、イワシは水揚げするとすぐ死ぬし、死ねば死んだで足が速い。でも、酢漬けにすると冷蔵庫で1週間くらいはもつ。でも、あっというまに4匹分食べてしまいました。ハゲの予防にいいそうですよ。沢山食べないとね。
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東北、とくに青森市の電話帳を見ていると、ふと気づくことがありました。男性の名前に、やたらと江戸時代の茶人というか按摩というか、そんな名前が多いんです。「良逸」とか「俊逸」とか「良悦」とか「純悦」とか。四谷怪談の宅悦みたいなの。
これって、なぜでしょうね。しばらく暮らしてやっとわかりましたよ。名前が津軽弁なんですよ。「良一」「俊一」「純一」が変化しているんですよ。「ⅰ」と「e」の区別があいまいですからなあ。いいですなあ。深いですな。生活の小味というか、名前が単なる記号ではないですなあ。
「ふーん、そうなの? 本当?」という反応がほとんどですが、何かほかに合理的な理由を御存知の人は教えてください。
青森といえば、ホタテ。貝柱の干したものを齧る。いいダシが出ますが、そのまま齧ってもイケル。唾液でふやかしてから噛み締めるのがコツです。
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