2006年4月25日 (火)

肉まん

Photo_20  中国文化を考える上で「模倣」はとても重要な要素ですね。青銅を模して古釉が生まれ、玉を模す努力が青磁、白磁につながってゆく。
 肉まんも同じであります。エッ! 突然、何をおっしゃいますの? いや、肉まんの起源を辿ると、古代中国で首狩族にその風習を止めさせるために、粉を練って頭部を象り、その中に肉を詰め込んだものを生首の代わりにさせた、という話を聞いたことがあります。だから、やっぱり模倣なのですな。
 似たような食べ物が世界中に存在するのもまた、面白いことです。インドではサモサ、モンゴルではボーズ、ロシアでピロシキ、トルコにも似たようなのがありましたなあ。アフリカにだって中に具が入っていないものの、マンダジという揚げパンがある。脇道に逸れますが、私は地元の友人に「この中にカレーを入れれば、カレーパンというものになり、大変おいしいので特許や商標を取りなさい」とアドバイスしたことがある。友人は目の色を変えて役所を駆け回っていました。今でも、ケニアでは「カレーパン」「カレーマンダジ」「マンダジカレー」などは軒並み商標登録されておりますぞ。
 それはさておき、肉まん状食品があまねく存在するのは面白いことですなあ。何といいますか、肉まんの伝播主義といいますか、進化主義といいますか、機能主義的でもありますなあ。皮の中に、世界の歴史が詰まっているんですなあ。

 写真は、横浜・中華街は慶福楼のもの。とろみのついた餡が手作り風でいいですなあ。

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