2006年7月13日 (木)

オウム貝

Photo_44  「……思えば、事故の前日にご一緒したあの夕食が、お二人をお招きしたあの宴が、ご夫妻との永遠のお別れになってしまいました。それにしても、あの時、猫がいたずらして食器が床に落ちましたね。柔らかな絨毯の上に落ちたのに、ほかの食器は何も傷ついたりしなかったのに、お二人の箸置きだけが真っ二つに割れてしまったのは何故だったんでしょう……」
 参列者の間に、さざ波のように動揺が広がるのが見えました。「妙なことを言うなよってなあ」。誰かが小声でつぶやいたのが聞こえました。それを待っていたかのように、祭壇を埋めていた花束がざざーっと雪崩れ落ちたんです。「ヒッ」。何人かが息を呑んだのがわかりました。
 「きっと思い残したことがあるのね」…… 何気なく口にした言葉で自分自身が怖くなってしまったのでしょう、女性参列者の一人がぶるっと震えました。
 昔、ほんとにこんなお葬式がありました。なんだか思い出したのは、お盆も近いからでしょうか。

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2006年7月11日 (火)

煙草

Photo_42  身の回りで「禁煙」が流行っております。私も喫煙量が減りました。ひと箱で3、4日もちます。気がつくと半日煙草を口にしていないということもあり、それなら、いっそやめてしまおうかとも思うのですが、そういうものでもないのが喫煙という不思議な習慣です。
 たまに吸う煙草は実においしい。頭がクラクラします。しかし、肺がんは怖い。肺がんにかかることを考えるとゾッとします。やめてもいいんです、別に。
 ただ、妙に吸いたくなることもあります。その時、「吸えない」のはイヤなんです。理想を言いますと、「気がついたらやめていた」。これがいいです。本当はやめたいんです。
 肺などの臓器はヤニで黒くなっているというしね。写真は、単なるサザエの串焼きですが、煙草の箱の上に置くと、なにやらまがまがしいものにも見えてくるから、コラージュって不思議。
 「喫煙習慣のある男性の扁桃腺です。黒く変色し、一部、変形しているのがわかります」。

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