ハチノスの煮込み
食材に恵まれた富山ですが、肉の素材の種類には恵まれていません。とりわけ、内臓系のものはあまり食する習慣がないのでしょうか、あまり見かけません。レバー、砂肝、モツなどはありますが、ミノ、ハチノス、センマイ、マメ、フワなどはあまり見ることがありません。
おそらくは「そんなもん食べんでも」ということなんでしょう。だが、人はキトキトのみにて生きるものにあらず。たまには、そうした肉食もしたいものですなあ。
なんてなことを言ってましたら、富山を訪れた人が大量のハチノスを持ってきてくれました。ウシの第2胃ですなあ。ありがたいことです。丸ごとを2ケ。これをさばくとなると大変です。大鍋に湯を沸かして汚れを落としながらなにやらわからん皮をむいて、茹でこぼし、また湯をはり、あくを取りながら煮立ててまた茹でこぼし。すごいニオイです。延々、5時間ほどもやりましたでしょうか、ようやく、白い料理素材になってきましたよ。
一口大よりやや大きめに刻んだものを、すね肉でとったスープとトマト、香草にオリーブの実を浮かべてじっくり煮込みますと、さっきまでの悪臭がどこへやら、ただただ旨そうな香りだけがただよう逸品に変身するから不思議ですなあ。一人で食べるのはまこともったいないので、おすそ分けいたしましょう。気持ち悪がる人にはあげません。
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