進化する料理
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久しぶりに夜の巷で通院、いや痛飲。帰宅してきちんと着替えて寝たのですが、朝、起きると何かしっくり来ない。昨夜、何か余計なことをしたような気がする。
何か、お馬鹿なことをしましたっけ? 落とし物をしましたっけ? ちゃんとお会計は済ませましたっけ?
結構、ちゃんとしてたはず。でも、何か・・・。
だいたい、何でキチンにクッキングペーパーが出しっぱなしになっているのかな。ハッと気付いて、レンジを開けたら、おおっ、ピザがこんがりと焼けているんですなあ。驚きましたなあ。ケニア人なら、「ニメシャンガー・カビッサ!」と叫ぶところですな(何のこっちゃ)。
すっかり冷めていましたが、焼け具合は完璧。いったい、誰が焼いたんでしょう。夜のうちに、小人さんが出てきて焼いてくれたんでしょうか。不思議なことがあるもんですなあ。
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梅雨はじめじめと鬱陶しく、汗ばんだ肌はぬらぬらとして、心なしか床などもべたつくような気がします。こういう時には、逆にそんな感じのものを食べてしまおうということで、スーパーをのぞきますと、おお、これですな。 ナメタガレイ。
名前もヌラヌラとして、肌合いも、なにやらぬめっています。これを焼くのではなく、薄味でお煮付けにしてみようというわけです。なんともねたついたものが出来そうです。
さっと、煮ていきますと、魚肌のあちこちが水ぶくれになって、火傷したみたいになる。ちょっと気持ち悪いですな。そう考えると。
しかし、一片を口に入れますと、びっくり。いやいやー、すっきりさわやかなんですなあ。これが。醤油の香りの向こう側に、ほのかな苦みが感じられ、あっさりと、切れ味のよい、おいしいお煮付けになっていました。すわぶるように、きれーいにいただきました。後にはひとかけらの肉片も残りませんでした。
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スーパーなどで「フルーツトマト」というものが出回っています。糖度が実に高いんですな。ほんとに果物のようです。まるで昔、砂糖かけて食べたよう。こうしたトマトは、サラダが一番ですな。当たり前か。煮込むバカはいませんよね。
生チーズと合わせて、オリーブオイルとバルサミコ。塩はあえて使わない。スイカに塩をかけるのもあまり好きではないからです。それくらい、甘い。
そういえば、「美味しんぼ」で、永田農法のトマトを初めてかじった海原雄山が「こ、これは。特殊な肥料を施しているのではないか、カラスミとか」とのたまうシーンがあり、笑えました。いつもはあんなに訳知り顔で能書きをたれる雄山さんが、カラスミなどと「おいしい=金がかかっている」みたいなことを口走るわけないのにね。ま、どうでもいいけど。
あのトマトを作った永田さん本人にお会いした際、冗談で「海原雄山さんをやりこめましたのはすごかったですね」と申し上げたら、「いやあ、たいしたことはありませんよ」と平然とお答えになった。
そういえば、あるプロ野球監督に、「巨人の星」にも登場したことがありましたね、と水を向けましたら「いやあ、あの時、私は二軍で調整中でね」とやはり、当たり前のようにおっっしゃってました。大物はやはり、どこか浮世離れしたところがあるんですなあ。
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「安価=善」がモットーの私としては、輸入チーズは高いと思います。もっと安くしていただけれると助かるのですが。だからいつも賞味期限が迫り、安売りのシールを貼られたものを選びます。産地やブランドではない。自信をもって、賞味期限の限界に挑めば、新たな味に出会うこともあるのではないでしょうか。
閉店間際のスーパーに駆け込むと、おおっ、マスカルポーネが安くなってる。ティラミスなどと面倒くさいことはいいません。冷凍のブルーベリーを凍ったままマスカルポーネと混ぜると、チーズの一部は凍り、ブルーベリーは一部が溶ける、という相互凍結融解作用により、シンプルなデザートになります。
今回は、これをウォッカで緩め、ピーマンの炒めたものを加えたソースで、ペンネを和えてみました。パルミジャーノでコクを加えると、バンザイです。
なぜ、このようなレシピだったかというと、写真のマスカルポーネの蓋の裏側に書いてあったからなのですね。ちゃんちゃん。
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カクテルはマティーニが一番おいしいと思います。というほど種類を試したわけではないけれど、色、香り、味、どれもがきらめいていて、鮮やかです。これを考えた人はノーベル賞をもらってもいいと思います。生化学賞。
別に材料にこだわらないけど、最近は、タンカレーとノイリー・プラットの組み合わせに落ち着いてます。
正式にはミキシンググラスを使うんでしょうけど、おっさんが台所で作るわけで、もっといいものをみつけました。液体用の計量カップです。ボディがやや薄手ながら、注ぎ口もついているし、便利なのは計量カップですから、当然、液体量が正確に量れるわけです。あたりまえか。
ミキシンググラスは転用するとしても、ストレーナーは専用を使わなければなりませんな。指で氷を押さえたりしては、ややもすると脂が表面に浮いたりして、せっかくの一杯が台無しになります。
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最近、日本蕎麦が旨く感じられるようになって、それもざる蕎麦とかシンプルなものがよろしくなってきました。子供のころは、セイロをめくると、いろいろな具があるのだろう、と思い、なんと豪華な食べ物なのだろうと勝手に考え、実際めくってみると何もないことから、どうして、これだけで食べた気になるのだろうと不思議に思ったりした愚かな餓鬼でした。
それが齢を重ねるにつれ、のど越しや香りが好もしく思われるようになり、最近は毎晩のように乾麺をゆでたりしてます。何しろ、茹で2分、蒸らし2分、洗い1分の計5分でできちゃいますから手軽です。仕上げに、キリキリに冷やした立山の湧き水ですすぐと最高ですな。
ただ、一緒にお酒を飲むとこれがあまりおいしくないのはなぜでしょうね。
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時々、無性に食べたくなるものの一つに、クスクスがあります。昔、旅した砂漠が懐かしくなるんですかなあ。あの、モソモソした口触りが砂漠に合うんですな。そこにシチューをかけるととたんにジューシーな食べ物に変身して、なんだか、オアシスにたどり着いたときのような気持ちになるんですな。
シチューは単純に、羊を大蒜、タマネギとトマトと一緒に炊いてカルダモンの風味をつけたもの。器を探したら、エチオピアの陶器が出てきたので盛りつけてみると、これが結構はまりますなあ。ま、近いと云えば近いから。
酒は当然のことながら、ラック系といいますか、地中海沿岸の白濁系のスピリッツがよろしいので、今日はウーゾにしてみました。食べながら歯磨きしてるような気がするけど。
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富山・新潟県境の朝日町というところで、「ビーチバレーの全国大会が開かれる」と聞き、見に行ったのですが、これはやはり、ピチピチの若い女性を見に行きたいということでして。なんでも発祥の地ということで、へえ、沖縄とか湘南じゃあないんだあ、なるほどねえ。意外だねと一抹の不安を感じつつ向かったわけですが、会場に着いてアレレ、浜でやるんではないの? 体育館なんですな。それに、やたら高齢の方が多いし。
あわててよく看板を見ると、「ビーチバレー」ではないんですなあ。「ビーチボール」なんですなあ。例の砂浜で遊んだり、浮輪代わりにつかまったりする風船みたいなの。あれでバレーボールをやるわけです。大会の年齢制限があって「60歳以上」。そりゃ高齢者多いですわ。勝手にビーチバレーと思いこんでいた私が悪いんですな。
しかし、競技はなかなかマジで。ギャルルルルっと回転をつけ、ボールはホップアップしたり、ドロップしたり、微妙に揺れながらライン上に落ちたりと、変化球は思いのまま。なかなかの迫力であります。
元気な諸先輩方の奮闘を応援した後は、翡翠が取れると評判の朝日町の海岸に出て、下を見ながら散策しました。松本清張先生の「万葉翡翠」でしたかな、短編の傑作がありましたなあ。糸魚川流域には古代からの翡翠の鉱脈がある、と。それが川の流れに押し流されて、河口周辺の海岸に打ち寄せられるというわけですが。
当たり前ですが、ありませんでしたな。なんだか、「フィフスエレメント」みたいな石がありましたので、せっかくですから拾ってまいりました。ま、それなりに楽しかったです。
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